ゴールドコーストでバリスタになりたい方へ【初めてでもよくわかるバリスタへの確実な道とは】
オーストラリアにワーキングホリデーで行き、バリスタとして働きたい方は多いのではないでしょうか。
だけど実際にオーストラリアでバリスタの仕事を探しても絶対に「経験」が問われます。
オーストラリアはアルバイトでウェイトレスをするにも経験を問われる厳しい世界です。
実際にバリスタとして働いている人にどうやってコーヒー作りを学んだか聞いてみると、
と言われましたが、そんな思い通りにいくものか?というのが私の本音です。
そう思うと一体誰がどうやってバリスタになるんだよという感じですが、みんな最初は初心者なので安心してくださいね。
当記事ではゴールドコーストに住んでいた私の経験に基づいて、コーヒーについての常識や豆知識、バリスタになりたいと思った時から実際になるまでの確実な道をご紹介します。
バリスタってなに?
まずはみんながなりたい「バリスタ」ってなに?という方も当然いると思うのでおさらいしてみましょう。
wikipediaには以下のように書かれています↓
バリスタ(伊: barista)は、バールのカウンターに立ち、客からの注文を受けてエスプレッソをはじめとするコーヒーを淹れる職業、およびその職業についている人物をいう。
カフェやレストランに入るとお料理を作る「シェフ」、お客さんの注文を取る「ウェイター・ウェイトレス」、そしてコーヒーを作っている人がいます。
そのコーヒーを作っている人たちのことを「バリスタ」というのです。
↓日本と違ってオーストラリアのカフェではカフェラテなどがほとんどこのように出てきます。明らかに誰かプロが作ったものですね。
オーストラリアのコーヒー文化について
コーヒー文化の発祥は
どうしてこんなにコーヒー文化が強いのか。
オーストラリアでコーヒーが流行りはじめたのは、イタリア系の移民が増えた1950〜70年代頃と言われています。
イタリア系の移民たちによってエスプレッソ系の飲み物が広められたのが始まりです。
そして2000年代に入る頃にシドニーオリンピックの開催に向けて、シドニーが州都であるニューサウスウェールズ州で飲食店が野外に席を設置できるよう法律が改正されました。
えっと、それまで野外に席はなかったんですかね?と思いますがそれはさておき…
そこがオージーたちがテラスでBrekkie(ブレッキー:Breakfastのオージースラング) とともにコーヒーを楽しむようになった発端となっているのです。
それから、街の風景にカフェがぴったりということでメルボルンもみるみるうちにカフェ市場を成長させました。
そんな歴史を背景にコーヒーの需要は毎年成長する一方でオーストラリアはすっかりコーヒー大国になりましたね。
日常に欠かせないコーヒー
前項目で説明した歴史を背景にオーストラリアのコーヒー文化はとても強く、2012年に行われたある調査ではオーストラリアでは人口2,400万人に対して年間コーヒー消費量はなんと21億杯。1人あたり年間約85杯ものコーヒーを飲んでいるということになります。
(2020年現在のオーストラリアの人口は2,500万人に増えているのでコーヒー調査またして欲しいですね。)
オーストラリアのカフェは朝5時や6時から営業していることが多く、たくさんのオージーたちが1日の始めや仕事前にカフェを利用しています。
カフェは、チェーン店ではなく個人経営のお店が地元民には圧倒的に人気です。日本では人気のスターバックスコーヒーでさえオーストラリアのカフェ文化には追いつけず、2014年に事業撤退に追い込まれたほど。
(※2020年現在もオーストラリアにスターバックスのお店はありますが、運営権はオーストラリアの企業にあります。)
オーストラリアの主なコーヒーの種類
オーストラリアのコーヒーはまず、「エスプレッソ」という原液が全ての種類のコーヒーのベースとなります。
そこへお湯やミルクを足すことによってたくさんのコーヒーの種類が作られるのです。
オーストラリア独特の呼び方があるものもありますよ。
本気でバリスタを目指すならこれらのコーヒーの違いを知っておくといいですね。
日本とは違い、イタリア式のコーヒーが多く使われているため聞き慣れないコーヒーの名前もあると思います。
例えば “Ice Coffee” はただの冷たいコーヒーかと思いきやオーストラリアではアイスクリームがたっぷりと乗ったコーヒー。日本でいうアイスコーヒーを飲みたいなら“Iced Long Black” を頼みましょう。
※オーストラリアには「ガムシロップ」というものがありませんので注文時にお砂糖を入れてくれと伝えるといいですよ。
カフェではじめてコーヒーを注文をして、自分が思い描いていたものと全然違うコーヒーが出てくるのは留学生やワーホリメーカーなら誰もがしたことのある経験なのではないでしょうか。
バリスタになるための面接で問われることは
コーヒーを実際に作れるか
コーヒーを実際につくれるかは重要なポイント。
いくら履歴書を華やかにしても、面接で実際にコーヒーを作れるかテストされる可能性もあります。
そんな状況に備えておくといいかもしれませんね。
多くの採用側がコーヒーを実際に作れることを求めています。
コーヒーの種類について英語で説明できるか
面接で主要なコーヒーの違いについて説明を求められたり、時には筆記試験をすることもあります。
面接などで1番良く聞かれるのがフラットホワイトとラテの違い。
A Latte is served with steamed milk with an added layer of foamed milk (around 5mm) sitting on top. The Flat White, in contrast, is topped by a very thin, ‘flat‘ (hence the name) layer of steamed milk, and nothing else. It goes deeper than that though.
こんな感じの文章を覚えておくと良いでしょう。
その他にもコーヒーの種類や違いを英語で知りたいなという方はこちらのサイトがオススメです。
バリスタになるための確実な道のり
1.語学学校でバリスタコースに通う
これが私たちにとって最も有名なオーストラリアのバリスタ業界への入り方なのではないでしょうか。
ゴールドコーストでは語学学校のBROWNS Language School で5週間のバリスタコースの受講が可能です。
接客英語やオーストラリアの食品安全法について学べる他、RSA(アルコールを扱うお店で働く為に必ず取得が必要な資格)もコース内で取得ができますよ。
ブラウンズでしっかり学んだ経験を活かして将来カフェをオープンさせるのも夢ではありません。
詳しくはこちらからどうぞ。
2.街のバリスタスクールに通う
私の知り合いのオージーでプロのバリスタをやっている人はみんな街の「バリスタスクール」出身です。
みんな1番最初にコーヒーに触れたのはバリスタスクールだそうですよ。
街のバリスタスクールなら1日だけレッスンを受けられるところもあり、費用を語学学校のバリスタコースより抑えることもできるでしょう。
実践的に学びたい人には◎
・Silipo Coffee BARISTA COURSE / COFFEE SCHOOL
The forest 230は日本人が経営しているカフェなので日本語でバリスタコースを受講できます。
そしてコース修了後にCertificate(資格証)を出してもらえます。豪政府公認の証明書を取得できるのかを事前に確認してみてくださいね。
私はまず学校に行ってみることがバリスタになるには最も確実な道だと思います。なぜなら、いくらコーヒーの作り方をマスターしてもコーヒーは奥が深いし、コーヒーマシーンの使い方まできちんと学んだ方がプロになるには必要だからです。
3.カフェでウェイトレスとして働く
先ほど述べたように暇な時にコーヒー作りを教えてもらえるほど思い通りにはいかなくても、勤務先のカフェが従業員を対象にコーヒー作りレッスンを開いてくれることがよくあります。
カフェ側からすれば、主力なバリスタが急に来れなくなったりお店が忙しい時の為にコーヒーぐらい作れるようになってくれとのこと。
まずカフェでの仕事をゲットしないと始まらないことなので難易度は高めですが可能性は誰にでもあるのでどんどんアプライしてみましょう。
コーヒー作りレッスンも根気づよく参加を続けていれば、バリスタとして働くオファーが来るのも夢ではありません。
そしてオーストラリアでは各都市にひとつは日本人経営のジャパニーズカフェがあるのでそこに応募してみるのも手です。
4.コーヒーがメニューにあるけれどメインではないレストランで働く
例えば夜にバーカウンターで働いていれば時々コーヒーの注文が入ります。
(バーのお仕事ゲットについては日本で居酒屋バイトしてたなら大丈夫な気がします。)
コーヒーが売りではなければそれほど高度な質は求められません。だけど繰り返し作れば上達するはず。
これを「経験」にしちゃいましょう。
学校に通ってからカフェやレストランの仕事をするなどして、徐々にプロのバリスタへ近づけるといいですね。
さいごに
バリスタについて、オーストラリアのコーヒー文化のはじまりや数あるコーヒーの種類、そしてバリスタになる為の方法をいくつかご紹介しました。
これを参考にじっくり学びたい方、実践的に学びたい方それぞれに合ったはじめ方を選択できればと思います。
カフェの仕事探しをするときはスキルだけでなく人柄や勤務時間などの条件なども見られるので「プロ並みの腕はないなあ…」と思っている方でもポジティブにやり続けて下さい。
私も以前、ラテアートが破壊されたようなコーヒーをお店で出されたことがあるのでスキルが全てではないのかも…?
この記事がオーストラリアでバリスタになることを目指すみなさんのお役に立てば何よりです。
そしてオーストラリアのコーヒーは本当においしいのでカフェで働かなくてもぜひテラス席で“Brekkie”を楽しんでみて下さい。